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あの頃を振り返る

04 08 *2024 | SubRosa関連

私が一番小説を書いていた頃は、個人サイトでのWEB小説が盛んで、本当に沢山の小説サイトがありました。
一日何千人と読みに来て下さってましたし、反応も多かったので、それがまた書く上での活力でもありました。
ちょうどWEB小説から書籍化の流れが盛んになり始めた頃で、ありがたいことに私にも何度か書籍化やコミカライズ化のお話は頂いていました。
当時、できれば紙の本にならないか、と読者さんからの要望もあったので、悩んだのは悩んだんですけど、あの時書籍化やコミカライズ化の話を受けなかったのは、半分間違いで半分正解だったかな、と思います。
もし受けていたら絶対に完結させていたでしょうし、私の作品が好きだと言ってくれた読者さんの手元にも残ったことでしょう。
でも、受けなかったからこそ、私の小説を守れた気がします。
あまり良い思い出ではないので詳しくは言えませんが、今年始めに話題になった原作者の事件と相通ずるものがあり、最近よくその当時のことや、自分自身の作品について振り返っていました。

私は元々、自分の書きたいものを自分の為に書いてるだけなので、それに誰かが共感してくれたら嬉しいなぁと思ってるに過ぎないんですよね。
昔から言ってますが、万人に受ける小説を書くつもりはないんです。
でも、誰かの心に引っかかって、誰かの心に何か痕を残せたらいいなぁって。
本来なら、もっと皆に読んで欲しい!もっと上手くなりたい!もっと賞賛されたい!と思うんだと思います。
それでこそより良い作品が生まれるんだろうなぁとも思います。
でも、私は私の世界を変えたくなくて、私自身が私の世界に浸っていたくて、私の世界に偶然迷い込んだ誰かの心に少しでも触れることができたら嬉しいなぁくらいにしか思えなくて。
ほんま……もっと向上心持てよって話ですね。すみません(汗)
ただ、だからこそ、他人の意見やどう見られるかに振り回されることなく、登場人物の性格や物語のテーマを見失わなずに済んだのかなぁとも思います。

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